▼ドラマ『コブラ会』
見始めた。
シーズン1見終えた。
全10話一気見してしまった。
以下シーズン1ネタバレ。
評判に違わぬおもしろさ。
主人公は映画『ベスト・キッド』でライバル役だったジョニー・ロレンス。
その34年後のやさぐれた姿から描かれていく。
また映画主人公のダニエル・ラルーソーも出てくる。
てっきり満を辞して的に後のシーズンとか特別ゲストで出演なのかなー思ってたら第1話からがっつりで。
というかこのドラマはジョニーとダニエルのふたりが主人公みたいなものなんだな。
ジョニーはやさぐれ負け犬失業一家離散状態からはじまり、空手道場コブラ会の再興をきっかけにして人生を徐々に立て直していく。
対するダニエルはカーディーラーとしてすでに大成功を収め良き妻良き娘クソ生意気な息子をもち人生勝ち組状態。
じゃあダニエルはジョニーの引き立て役なのかと思いきや、中盤からはジョニーの息子を弟子にしたり師ミヤギの教えを要所で見せてくれたりと十分なドラマを展開。
これダニエル視点がメインでも成り立っただろうなって思えるほどに。
でもこのドラマのおもしろさがひとつ抜けているのはやっぱりジョニーがメインだからなんだろう。
ジョニーのやり方、コブラ会のあり方は、本来のセオリーでいえば完全にドラマの敵役だ。
情けは無用、先手必勝、手段は選ぶな、という教えは『ベスト・キッド』における”悪"の集団コブラ会そのままだ。
しかしこのドラマでジョニーの元に集ったのは、成り行き上オタクやいじめられっ子といったカースト弱者なものだから、その教えがうまい具合に「なんかいい感じ」に機能する。
最初の弟子ミゲルがいじめっ子に対し少しずつ反撃できるようになり(急に勝つとかじゃないのがまたいい)、ついに堂々たる空手で撃破したシーンなんかはうれしくて格好良くて思わず画面の前で手を叩いてしまったほど。
そんなふうに他の弟子たちもコブラ会をきっかけに強く変わっていくんだけど・・・
シーズン1の最後では『ベスト・キッド』のラストと同じ大会にコブラ会が出場することになる。
でもそこで『ベスト・キッド』のときと同じような過ちを、ダーティーな空手をやっちまうんだ・・・
相手を不意打ちで怪我させ、その怪我の箇所を容赦なく狙いまくる。
かつての映画と違うのは生徒たちが自主的に行ったということ。
ジョニーにそう教えられたから、それで自分たちは強く変われたのだから、と子供たちはなんの疑問も抱かず、むしろ「やったぜ!」てなもんではしゃぎまくる。
でもそれを教えたはずのジョニーはすっごいとまどうんだ。
そのひとつのでかい理由としては被害者がジョニーの息子だったからだ。
自分がやられてもなんとも思わなかったろうけど息子にやられてようやく気づけた形だ。
それと本当はジョニー自身も、心の底ではコブラ会の在り方には否定的だからなんだと思う。
『ベスト・キッド』のラストでダニエルの負傷している脚を狙えと言われたときの表情、やっぱりあの瞬間こそが本当のジョニー・ロレンスなんだと思う、思いたい。
負け犬呼ばわりされていたジョニーは自分自身をコブラ会という表現の場でもって肯定しまくることで奮起できた。
しかし皮肉にもそれを純粋な子供たちが体現することによってその在り方に疑問を生じさせ、ここでまた岐路に立たされてしまった。
いや、立つことができたと言うべきなのかもしれない。
シーズン1はラストに元祖コブラ会の先生ことジョン・クリースの登場で幕となる。
このドラマ要所でスターウォーズ味がある。
父と子、師と弟子、光と闇の物語だ。
でもてっきりジョニーの息子がアナキン役と思いきや、まさかあのやさしいミゲルが闇堕ちするとは思わなんだよ・・・
▼あぶないコブラ会
『コブラ会』の内容とはぜんぜん関係ないのだけど第1話の最後でいきなり『あぶない刑事』の曲が流れてきてビックリした。
あの、捜査中によく流れてたやつ。
いや『あぶない刑事』ってべつに洋楽流用してたとかじゃなかったはずだよね?思ってたから。
そんで調べてみたら、なんかパクってたっぽい、いやパクりまくってたっぽい。
MEZZOFORTEという海外のフュージョンバンドが元らしく、聞いてみたら「あーあぶない刑事だわ・・・」な曲わんさかで。
でもべつに、まあ、そうなんか、という感じ。
擁護とかでなく、当時と今のパクリとかパロディの許容範囲だとかの空気もちがうだろうし、それを知らない身としてはなんともいえない。
わかる人がいて怒ってても、それを否定することもできないし。
とりあえず、いつ使えるんだこの知識・・・みたいなのがまた増えたなとは思う。
見始めた。
シーズン1見終えた。
全10話一気見してしまった。
以下シーズン1ネタバレ。
評判に違わぬおもしろさ。
主人公は映画『ベスト・キッド』でライバル役だったジョニー・ロレンス。
その34年後のやさぐれた姿から描かれていく。
また映画主人公のダニエル・ラルーソーも出てくる。
てっきり満を辞して的に後のシーズンとか特別ゲストで出演なのかなー思ってたら第1話からがっつりで。
というかこのドラマはジョニーとダニエルのふたりが主人公みたいなものなんだな。
ジョニーはやさぐれ負け犬失業一家離散状態からはじまり、空手道場コブラ会の再興をきっかけにして人生を徐々に立て直していく。
対するダニエルはカーディーラーとしてすでに大成功を収め良き妻良き娘クソ生意気な息子をもち人生勝ち組状態。
じゃあダニエルはジョニーの引き立て役なのかと思いきや、中盤からはジョニーの息子を弟子にしたり師ミヤギの教えを要所で見せてくれたりと十分なドラマを展開。
これダニエル視点がメインでも成り立っただろうなって思えるほどに。
でもこのドラマのおもしろさがひとつ抜けているのはやっぱりジョニーがメインだからなんだろう。
ジョニーのやり方、コブラ会のあり方は、本来のセオリーでいえば完全にドラマの敵役だ。
情けは無用、先手必勝、手段は選ぶな、という教えは『ベスト・キッド』における”悪"の集団コブラ会そのままだ。
しかしこのドラマでジョニーの元に集ったのは、成り行き上オタクやいじめられっ子といったカースト弱者なものだから、その教えがうまい具合に「なんかいい感じ」に機能する。
最初の弟子ミゲルがいじめっ子に対し少しずつ反撃できるようになり(急に勝つとかじゃないのがまたいい)、ついに堂々たる空手で撃破したシーンなんかはうれしくて格好良くて思わず画面の前で手を叩いてしまったほど。
そんなふうに他の弟子たちもコブラ会をきっかけに強く変わっていくんだけど・・・
シーズン1の最後では『ベスト・キッド』のラストと同じ大会にコブラ会が出場することになる。
でもそこで『ベスト・キッド』のときと同じような過ちを、ダーティーな空手をやっちまうんだ・・・
相手を不意打ちで怪我させ、その怪我の箇所を容赦なく狙いまくる。
かつての映画と違うのは生徒たちが自主的に行ったということ。
ジョニーにそう教えられたから、それで自分たちは強く変われたのだから、と子供たちはなんの疑問も抱かず、むしろ「やったぜ!」てなもんではしゃぎまくる。
でもそれを教えたはずのジョニーはすっごいとまどうんだ。
そのひとつのでかい理由としては被害者がジョニーの息子だったからだ。
自分がやられてもなんとも思わなかったろうけど息子にやられてようやく気づけた形だ。
それと本当はジョニー自身も、心の底ではコブラ会の在り方には否定的だからなんだと思う。
『ベスト・キッド』のラストでダニエルの負傷している脚を狙えと言われたときの表情、やっぱりあの瞬間こそが本当のジョニー・ロレンスなんだと思う、思いたい。
負け犬呼ばわりされていたジョニーは自分自身をコブラ会という表現の場でもって肯定しまくることで奮起できた。
しかし皮肉にもそれを純粋な子供たちが体現することによってその在り方に疑問を生じさせ、ここでまた岐路に立たされてしまった。
いや、立つことができたと言うべきなのかもしれない。
シーズン1はラストに元祖コブラ会の先生ことジョン・クリースの登場で幕となる。
このドラマ要所でスターウォーズ味がある。
父と子、師と弟子、光と闇の物語だ。
でもてっきりジョニーの息子がアナキン役と思いきや、まさかあのやさしいミゲルが闇堕ちするとは思わなんだよ・・・
▼あぶないコブラ会
『コブラ会』の内容とはぜんぜん関係ないのだけど第1話の最後でいきなり『あぶない刑事』の曲が流れてきてビックリした。
あの、捜査中によく流れてたやつ。
いや『あぶない刑事』ってべつに洋楽流用してたとかじゃなかったはずだよね?思ってたから。
そんで調べてみたら、なんかパクってたっぽい、いやパクりまくってたっぽい。
MEZZOFORTEという海外のフュージョンバンドが元らしく、聞いてみたら「あーあぶない刑事だわ・・・」な曲わんさかで。
でもべつに、まあ、そうなんか、という感じ。
擁護とかでなく、当時と今のパクリとかパロディの許容範囲だとかの空気もちがうだろうし、それを知らない身としてはなんともいえない。
わかる人がいて怒ってても、それを否定することもできないし。
とりあえず、いつ使えるんだこの知識・・・みたいなのがまた増えたなとは思う。
コメント