▼映画『男はつらいよ 望郷篇』
1970年8月26日公開シリーズ第5作。
なんだかシンプルにつらかった。
シリーズの基本フォーマットはこの作品で確立したとも言われている。
寅さんが旅先から帰ってきて、何かしらの決心に向かいあれやこれやするも(今作では額に汗して働く地道な労働者になる)、恋に破れて再び旅に出る・・・といった流れが。
しかし実のところ今作は最終作の予定で作られていたらしい。
キャストもTVドラマ版でのさくら(長山藍子)、ひろし(井川比佐志)、おばちゃん(杉山とく子)が出演。
そして今作の映画では長山藍子がマドンナ、井川比佐志が恋敵であり、井川比佐志なんかは寅さんから「なんだか妹の旦那のひろしに似てるんだよなぁ」みたく言われたりもする。
物語は、かつて世話になった極道の親分が危篤と知り、寅さんは北海道へ駆けつける。
病床の親分は最期にまだ見ぬ自分の息子に会いたいといい寅さんはその願いをかなえようと訪ねていく。
息子はいまは成人して機関車の窯焚きとして働いており、なんとか説得しようとしたが・・・
実は、息子は過去にこっそり父親に会いに行ったことがあるという。
しかしそのとき父の他人に対する残酷な仕打ちを見てしまい、黙って帰った。
だから自分に父はいない、会わない、という。
寅さんも当然最初は、なんとか言いくるめて連れていこうとしていたのだけど、この告白がされてからはずっと、別れるまで、黙ったままだった。
なにか促すようなセリフや描写は一切ないのだけど、寅さんの身の上、寅さんとその父親との関係を思うと、一層なんだか見ているこっちも重く切なく、どうにもならない気持ちになる。
結局この親子は対面することなく、親分は息を引き取る。
そしてこの一件により、寅さんは、今度こそ・・・今度こそ、おらぁ堅気になる!と一大決心をするのであった。
しかし住み込みで働いてすごくイイ感じになった豆腐屋としての生活もその店の娘への恋心が一方的なものであったと知って大いに落胆し再び旅に出るのであった。
Oh・・・
来年2019年公開するという新作、はたしてどのようなものになるんだろうか。
なんか、チラチラと青年キャラが出てきて、自然な感じでさくらや満男と対話し、そうとは気づかれないまま実は最後に寅さんの息子でした、みたいなのがあったりするんだろうか。
しかしそんなのすらも、寅さん的には幸せなことであってすらも、もしかしたら観客としては、そこがどうなったかは想像に任せたままにしてほしかった・・・と思ってしまうかもしれない。
逆に、もしかしたらこの人寅さんの子・・・?って途中まで匂わせておいて、最後に、あれ?ちがうの!?いやしかし・・・みたいな感じで終わるとか。
いや今さらこのシリーズにそんなんいらんと思ってしまうかもしれない。
寅さん新作に関する記事によれば過去シリーズの名場面とそして満男の現在がメインになるっぽい。
とかいわれても俺は、満男にまったく思い入れがないというか、つか満男ってまだ小学生でしょ?で完全に止まってるんだから何を思いようもない。
『男はつらいよ』を見ることは、悲しかったり切なかったりもあるけれど、今の自分にとってはやっぱり楽しみな時間なんだ。
でも後年の寅さんの勢いが衰えていく作品なんて、そんなのは本当に悲しくなってしまうから見たくないんだよ。
だからって今みたいに最終作からさかのぼって見ていく・・・のはさすがに違うだろうし。
ああもー。
▼親戚
父方の親戚にはひたすら心を閉ざす・・・ダメな自分。
でも今日会った母方の親戚に対しては心が軽く、おしゃべりもしやすい。
どちらも、うちの親族は、この俺の親族なのになんでこんなちゃんとしているんだ、コミュ力高いんだ、って思える人たちばかりなのだけど。
母方の親戚には陽気なおばちゃんや、切れ味鋭いおばちゃんがいて、この二人がなかなかに絶妙なつっこみとコミュ力で場の温度を保ってくれる。
ダメネタ多めながらも憎めないボケ担当のおじさんもいて。
また我が父もやたらと色んな知識持ってて各会話のフォローや潤滑能力がハンパないし。
父方筋は思うに、本当にちゃんとした人たちばかりだから、俺が気後れしてしまうところが一番大きいのだと思う。
またそうした人たちなだけに、うまい具合にいじって嫌味なく笑いにできるネタも人物も見当たらないし。
この中だと我が父も、ちゃんと、ふつーに大人の会話するだけで、個人的にも聞いてておもしろくないので、隙があれば失礼のない形で俺はスマホをいじってしまう。
対して母方筋は、色々各々まあまあ問題があると伝え聞いてもいますよ?な人たちがわりといらっしゃるので、それなら、まあ俺もいいやってちょっと思える。
ほんと気が楽。
ああずっとここいられるわ、俺なんも話さなくてもこの人たちの会話の中にずっといられるわ・・・ってなる。
最近は仕事の、ある場面において、ものすっごいストレスを感じてもいたのだけど今日はとっても癒された。
ありがたかった。
1970年8月26日公開シリーズ第5作。
なんだかシンプルにつらかった。
シリーズの基本フォーマットはこの作品で確立したとも言われている。
寅さんが旅先から帰ってきて、何かしらの決心に向かいあれやこれやするも(今作では額に汗して働く地道な労働者になる)、恋に破れて再び旅に出る・・・といった流れが。
しかし実のところ今作は最終作の予定で作られていたらしい。
キャストもTVドラマ版でのさくら(長山藍子)、ひろし(井川比佐志)、おばちゃん(杉山とく子)が出演。
そして今作の映画では長山藍子がマドンナ、井川比佐志が恋敵であり、井川比佐志なんかは寅さんから「なんだか妹の旦那のひろしに似てるんだよなぁ」みたく言われたりもする。
物語は、かつて世話になった極道の親分が危篤と知り、寅さんは北海道へ駆けつける。
病床の親分は最期にまだ見ぬ自分の息子に会いたいといい寅さんはその願いをかなえようと訪ねていく。
息子はいまは成人して機関車の窯焚きとして働いており、なんとか説得しようとしたが・・・
実は、息子は過去にこっそり父親に会いに行ったことがあるという。
しかしそのとき父の他人に対する残酷な仕打ちを見てしまい、黙って帰った。
だから自分に父はいない、会わない、という。
寅さんも当然最初は、なんとか言いくるめて連れていこうとしていたのだけど、この告白がされてからはずっと、別れるまで、黙ったままだった。
なにか促すようなセリフや描写は一切ないのだけど、寅さんの身の上、寅さんとその父親との関係を思うと、一層なんだか見ているこっちも重く切なく、どうにもならない気持ちになる。
結局この親子は対面することなく、親分は息を引き取る。
そしてこの一件により、寅さんは、今度こそ・・・今度こそ、おらぁ堅気になる!と一大決心をするのであった。
しかし住み込みで働いてすごくイイ感じになった豆腐屋としての生活もその店の娘への恋心が一方的なものであったと知って大いに落胆し再び旅に出るのであった。
Oh・・・
来年2019年公開するという新作、はたしてどのようなものになるんだろうか。
なんか、チラチラと青年キャラが出てきて、自然な感じでさくらや満男と対話し、そうとは気づかれないまま実は最後に寅さんの息子でした、みたいなのがあったりするんだろうか。
しかしそんなのすらも、寅さん的には幸せなことであってすらも、もしかしたら観客としては、そこがどうなったかは想像に任せたままにしてほしかった・・・と思ってしまうかもしれない。
逆に、もしかしたらこの人寅さんの子・・・?って途中まで匂わせておいて、最後に、あれ?ちがうの!?いやしかし・・・みたいな感じで終わるとか。
いや今さらこのシリーズにそんなんいらんと思ってしまうかもしれない。
寅さん新作に関する記事によれば過去シリーズの名場面とそして満男の現在がメインになるっぽい。
とかいわれても俺は、満男にまったく思い入れがないというか、つか満男ってまだ小学生でしょ?で完全に止まってるんだから何を思いようもない。
『男はつらいよ』を見ることは、悲しかったり切なかったりもあるけれど、今の自分にとってはやっぱり楽しみな時間なんだ。
でも後年の寅さんの勢いが衰えていく作品なんて、そんなのは本当に悲しくなってしまうから見たくないんだよ。
だからって今みたいに最終作からさかのぼって見ていく・・・のはさすがに違うだろうし。
ああもー。
▼親戚
父方の親戚にはひたすら心を閉ざす・・・ダメな自分。
でも今日会った母方の親戚に対しては心が軽く、おしゃべりもしやすい。
どちらも、うちの親族は、この俺の親族なのになんでこんなちゃんとしているんだ、コミュ力高いんだ、って思える人たちばかりなのだけど。
母方の親戚には陽気なおばちゃんや、切れ味鋭いおばちゃんがいて、この二人がなかなかに絶妙なつっこみとコミュ力で場の温度を保ってくれる。
ダメネタ多めながらも憎めないボケ担当のおじさんもいて。
また我が父もやたらと色んな知識持ってて各会話のフォローや潤滑能力がハンパないし。
父方筋は思うに、本当にちゃんとした人たちばかりだから、俺が気後れしてしまうところが一番大きいのだと思う。
またそうした人たちなだけに、うまい具合にいじって嫌味なく笑いにできるネタも人物も見当たらないし。
この中だと我が父も、ちゃんと、ふつーに大人の会話するだけで、個人的にも聞いてておもしろくないので、隙があれば失礼のない形で俺はスマホをいじってしまう。
対して母方筋は、色々各々まあまあ問題があると伝え聞いてもいますよ?な人たちがわりといらっしゃるので、それなら、まあ俺もいいやってちょっと思える。
ほんと気が楽。
ああずっとここいられるわ、俺なんも話さなくてもこの人たちの会話の中にずっといられるわ・・・ってなる。
最近は仕事の、ある場面において、ものすっごいストレスを感じてもいたのだけど今日はとっても癒された。
ありがたかった。
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