▼映画『男はつらいよ 私の寅さん』

1973年12月26日公開シリーズ第12作。
19作目からさかのぼって見ているけどあまりいい見方じゃなかったなと今さらながら。
前作までがこうだったから今作はこうきたかー、みたいな工夫があってもそれをくみ取りにくいだろうし。

それでも「今作は他シリーズとここがちがうな」って箇所が一作ごとにわりと明確なのでそれはそれで楽しめたりはする。
今作では寅さんが、九州旅行へ立ったとらやの面々に代わり留守を預かる立場となる。
通常とは逆に待つ身となりあれこれ心配ばかりする寅さんの姿がじつに新鮮。

やがてとらやへ帰宅してきた一家の疲れと安どの混じったにぎわいが、なんだかとてもリアルで、それを受けてうれしさの照れ隠しな寅さんにも感情移入しやすかった。

マドンナは岸恵子演じる画家。
寅さんはなにかと芸術家と絡むことが多いように思うけど、たしかにギャップのおもしろさは作りやすそう。

そして常のごとく寅さんはバレバレであっても恋心を決して認めようとはしない。
勘ちがいであっても自分の中で「成就している」と確信していないかぎり「オレがあの人に惚れてるって?冗談いっちゃいけねぇよ」と返す。
なんでだ。
苦しみたくないからか、カッコ悪くなりたくないからか。
それを告白することは弱みをさらけ出すことになるからだろうか。

寅さんは本音、本心を隠す。
それをぽろっと出すときは、もう物語も終わり際の、妹さくらに対してばかりだ。
そんな姿を惚れた女性にみせることができていたら、成就した恋だっていくつかあるんじゃないだろうか、などとつい思ってしまう。

また今作では短い期間ながらも寅さんが穏やかにとらやで暮らす日々がある。
その姿に思うことありげなさくらに対し、夫の博が「けんかもしない恋もしない兄さんなんか兄さんらしくないって言いたいんだろ」とからかう場面があって、勝手だしおかしな話だけどなんだかそういうことなんだよな・・・とも思ってしまった。

岸恵子は画家である自分と女である自分、二つの人生を考えた末に画家をとったようで、やはり寅さんの恋は実らぬかたちとなる。
それでも岸恵子は大事な友として寅さんにはいてほしかったというけれど、それは寅さんにとって残酷な話なんだろうか。


▼アニメ『僕のヒーローアカデミア』

ヒーロー殺し編の終わりまで見た。
おもしろい。
この作品で語られているすべてに納得するわけじゃないけど、そんでも盛り上がるシーンは本当にカッコイイし毎回泣けてしまう。
努力と学び、発想と工夫からの成長が具体的に描かれていくので、単純だけど見ていると自分もがんばろう、もっとできることがあるはず、って思えるのがありがたい。


▼ゲーム『OCTOPATH TRAVELER』

今挑まなくてもいい相手に挑み続けて連敗中。
いったんもうストーリー進めながらレベル上げるか・・・思うんだけどストーリーにいまいち吸引力がないのでややしんどくもあり。
ゲーム部分はおもしろいんだけど。

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