モテないしダメだしつらい
モテないしダメだしつらい
モテないしダメだしつらい
▼映画『男はつらいよ 寅次郎恋やつれ』

1974年8月3日公開シリーズ第13作目。
今作は開始30分で寅さんがフラれる。
とらやに帰ってきた寅さんは、山陰の温泉津で子持ちの絹代に恋し、所帯をもってささえてやりたいという。
寅さんがついに結婚する!と柴又は沸くも、しかし当の絹代とそうした話はなにもしていないらしい。
とにかくさくらとタコ社長が連れ添って三人で温泉津へとおもむく。
家をたずねると、寅さんの姿をみてうれしそうに飛んでくる絹代。
これは脈ありか!!・・・思いきや、蒸発していた旦那が昨日帰ってきたの!・・・と満面の笑みで。
はい。

そんなこんなあってからの今作真のマドンナは吉永小百合演じる歌子。
しかし今作は見方に失敗した。
19作目からさかのぼって見ていっているわけだけど・・・歌子の登場は二度目なんだな。
第9作目の『柴又慕情』でも歌子はマドンナとして登場していて。
リリーの作品には注意していたけど、まさか再登場マドンナがほかにもいるとは知らなかった。

今作は評判的にそれほど評価高めではないっぽい。
たしかに歌子に対する寅さんの一部のテンションとか、また父親に反発しわが道をいく歌子のことを話す博が、自身も同様の経験があるのにそのことにまったく触れないのはすこし違和感をおぼえたり。

でも歌子と父親の和解のシーンで、とらやの面々が涙するなか雰囲気をきりかえるべく最初に声をあげたのがおいちゃんで、寅さんはそのあともななめ背をむけ静かに泣いているところは印象的だった。
もしかしたら自分と父親のことを重ねているのかなと思うと。

また『男はつらいよ』シリーズの根幹に迫るようなセリフもあったり。

「いくら心の中で思ってても、それが相手に伝わらなかったら、それを愛情っていえるかしら」

これは父親が自分に対し愛情がないと思い込んでいる歌子の、さびしさから出た言葉だと思う。
実際のちには父親は不器用なだけで娘に愛情をもっていたことがわかるし。
でもこれを寅さんの恋愛事情にあてはめると・・・ひとつそういうことでもあるかなぁって。

終盤に寅さんは縁側で歌子と一緒に花火をみる。
寅さんはそっと、それこそ歌子の一挙手一投足に目をやるようにし、花火をみつめる歌子の背中に思わず「浴衣・・・きれいだね」と声をかける。
しかしうまく声はとどかず「なあに?」とふりかえる歌子に対し「えっ・・・なんでもない」。

二人がもっと進んだ仲であればこのやりとりでも十分なのかもしれない。
でもそうではないのだから、個人的な解釈でみるとこの場面は・・・これでよかったのだろうか・・・とどうしても考えてしまう。
おそらく自分も寅さんと同じリアクションをとる気がして。
寅さんも俺もそういうとこなのかなぁって。
まあこのシーンは恋愛うんぬんというのでなく、べつのもっと純粋なものだったようにも思えるのだけど。

「歌子さんにいつまでもうちにいてほしいのと言うのは、お兄ちゃんの気持ちでしょ。それじゃ、歌子さんが幸せなんじゃなくて、お兄ちゃんのほうが幸せなんじゃない」

さくらが寅さんに言ったこのセリフもシリーズ全体に通じるものがある気がする。
寅さんはなんだか、恋をすると、生身の相手というより自分の気持ちや願望の中にある相手をひたすら愛でているように見える。
それだからたとえば相手が別の男へ傾いたり、また自分のほうへ真に迫ってきたときなどは、ああこれはなんだかちがうってなって、どうしていいかわからなくなってしまうのではないだろうか。

結局寅さんは歌子にフラれるわけではないのだけど、ラストに歌子のもとではなく絹代のもとを訪ねたのは寅さんなりのさくらのセリフに対する解釈であり答えだったのだろうか。
劇中には出ないけど映画のキャッチコピーにも”兄ちゃんは恋をしたんじゃねえ ただあの人が幸せになればいいな そう願っただけよ”とあるし。
でも、いや・・・歌子を訪ねていってよかったんじゃないのかなぁ・・・って思えたんだけどな・・・・・・・・自分にはもうこれ以上はわっかんないっすわ。


▼マンガ『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』

第3巻読んだ。
ぼっち文化祭編。
そういや自分はどうしてたんだっけ・・・と思い返す。
高校1~2年の半ば頃までクラスでぼっちだった自分は文化祭どう過ごしてたかな~?って。
あっはっはっはほとんど記憶にねーや!(本当に)
ってのがね。
人間の脳てよくできてるよねって。

まあ2、3年のときはどうにか文化祭ふつーに過ごせてそんときの記憶はしっかりあるんだけども。
1年ときはまーじもこっちみたいに、準備の段階でもう自分何すればいいんだろ・・・これ切るの手伝・・・ああ手伝わなくていいんだ・・・とにかく座ってよ・・・みたいになってた覚えだけはある。
そんで当日はなんかブロック塀を眺めてただかなんだかしてたような。
だったら休めよなんで学校いったんだ俺は。

でも部活ではちゃんと人と交流できてたしそこで救われてた。
だからぜんぜんもこっちさんよりマシなんだろう。
もこっちさんも状況改善のため自分で部活作ろうとして、結局ダメだったけど、どっか部活入ればいいのに。
結果はどうあれ入らないよりは入ってみればいいのに・・・


▼マンガ『ダメおやじ』

モテない男の映画を見て、モテない女のマンガを読み、ダメなおやじのマンガを読む。
まるで心が疲れてる人の一日みたい。
漫画家・山野一の双子娘たちがボロボロになるまで読んでるマンガだというので買ってみた。
ちょいちょい集めていく。

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