『スーパーストリートファイターⅡX』
こたか商店。(ガイル) VS イトー(ディージェイ)
前評判的にはイトーなんじゃないか?
てな声がやや多めに思えたのだけど結果は10-6でこたかの勝利。
試合後のイトーのコメント
「自分はディージェイだけでなくリュウも使う。でもこたかはつらいときもあるだろうにガイル一本でやってきた、その差が出た」(大分ざっくり要約)
逆に前日の見どころ解説では
「イトーはリュウも使うからこそ弾打ちの理解が深い。その部分がディージェイの強さに加味されている」(ざっくり)
相反しているようでいて両方が真実だとしても納得できるところが非常におもしろい。


『鉄拳7 FATED RETRIBUTION』
ゆうゆう(シャオユウ) VS たぬかな(シャオユウ)
『鉄拳』における元・女性最強 VS 現・最強。
正直一番期待してなかった。
鉄拳自体がよくわからんし、女性プレイヤー対決ってもよく知らない二人だし、まあPVはおもろかったけど。
とかそんな感じだったのに試合後はもう
「今回の『獣道』はここで終わりでいいんじゃないかな・・・この盛り上がりのままで」
とかちょっと思えたくらいのもんだった。
泣けた。
1試合3ラウンド先取、それを10試合やるという戦いなのに、決着がフルラウンドフルセットまでいくほどの死闘。
途中ゆうゆうがバナナ食う食う。
前半はたぬかながリードを取とってゆうゆうが追う、て感じだったのが後半に差がつまり僅差の接戦の末10-9でゆうゆう勝利。
ハードル低めだっただけにすごいもん見た感ひとしおだった。


『ストリートファイターV AE』
ウメハラ(ガイル) VS ときど(豪鬼)
最初これやると知ったときはあまり意味を感じなかった。
今この二人で、個人的にどこまで盛り上がれるだろうかと。
でもPV等で思い出したのは長期戦のウメハラが見せてくれるもの。
あのインフィルやシエン戦に代表される「これ今何が起きてるの?」感。
大げさでなく、本当に現実世界で魔法やファンタジーを感じさせてくれるあれが味わえるかも知れない。
今回のこの試合への期待はそこだった。
それでも一応程度に。
いくらなんでもそんなものが毎回見られるとは思わなかったから。

で、フタを開けてみればガイルのニュートラル。
溜めキャラだっつってんのに高頻度のニュートラル戦法でときど豪鬼を圧倒するというね・・・
なんでここへきて格ゲー黎明期からのキャラ・その基本中の基本常識覆してんだこの人はと。
こんなファンタスティックなことあんのかとそら泣いてしまう。
この人はどこまでいつまで健在なんだよと。

あとで色んなところで解説をあさってみたところ、ニュートラルにすることで空投げ、ソバット、間合い管理等の武器や利をより引き出すことができる、そのへんが理由なのではないかという意見がみられた。
それでもソニックブームというガイル最大最強の武器をいったんでも自ら封じ、自らを危険な状態に置く、こんなスタイルを戦術の軸にまでする選択は常識外。
またsakoさんいわく相手への心理効果が何より大きいのではないかとも。
たしかにガイル(ましてやウメハラ)なんて弾打ちが大大前提のイメージだろうし、これを柱にときどさんが対策を組み立てていたとしたら、それが直ちに瓦解するようなスタイルだろうし、これ見せられてからの心理的立て直しのしんどさとか想像もつかない。
そのうえ通常の弾打ちモードにも切り替えてくるわけだし嫌すぎる。

照準の合った長期戦にかける対策スケールのちがい、今のときどさんをしてまでウメハラの出汁にされるかと、ただ見ているだけの身でも圧倒された。
結果10-5でウメハラ勝利。

やっぱりこの人はほんとうにすごい・・・・・・
なったのだけど、しかしそれでも主役は負けたときどさんだった。

「ゲームの中でくらいは勝ちたかった」

試合後ふりしぼるように言いときどさんは涙を流した。
こんな劇的で純粋な人の有様を見ることができるものか。

思い返せば試合前の雰囲気からしていつものときどさんじゃなかった。
試合前コメント「今は自分のほうが強い」という言葉にも、この人らしい演出の感じはなく、そう言い切る他ない覚悟と自信があったのだろうと。
なのにこの内容でこの結果。

思うにときどさんだけが唯一背負っているものがあって、それはウメハラに最も近しい存在だからこその期待と残酷。
今後も両者は大会で相見え、ときどが勝つこともあるだろう。
しかし一発勝負でウメハラを越えるのであれば、今のような両者の実績と実力をたずさえた状態で、かつだれもが認める形式によりぶつかり勝たなければならない。
はたしてこの先ここまでの絶好の機会が訪れるだろうかとも少し思えてしまう

ときどさんの心を量りきることなんて到底できっこないけど、でもその一端にはもしかしたら、ここまでやってだめならじゃあどうすれば、いつになったら勝てるんだよ、という思いがあるんじゃないだろうか。
それでも数多のトッププレイヤーたちのなかで、唯一ときどさんだけが、ウメハラに対しプレイヤーとしてだけでなく人間としても挑み続けているのだと思う。

コメント

メイホン
2018年3月14日3:40

そして日和っていると見るとソニック連打してくるっていうねw

試合前の「つよいです」試合後の「ゲーム以外全部勝ってる」のコメントも良かった

日記羊
2018年3月15日0:47

ほんとに嫌がらせの権化みたいなガイルになってましたね・・・。
ウメハラはこたかのガイルを「理想のガイル」と絶賛してましたので、あの日は究極の「古来からのガイル」と「新次元のガイル」を目撃できたのかなとも思います。

「ゲーム以外全部勝ってる」は多分ウメハラの本音でしょうね。それでいてときどが本当に欲しいものはウメハラのほうがあまりにも多く持ってるんだろうなと。
まだちょっと個人的に、獣道ウメハラ対ときどについては気持ちの整理のつかないところがあるくらいです。

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

日記内を検索