縛鎖血風刃

2017年12月3日 趣味
エンタメとジャンル分けされてるものなら楽しませるのが目的だから、受け手として語る場合は「こうだから楽しめた・楽しめなかった」をいえば済む。
なんか自分をいっぱし風にも見せられる。
そういうのは「ああいった効果を狙うなら他の作品でもこういうのがあって、そっちのほうが優れてる。なぜならこうだから」みたくなぜか自信満々に生意気に堂々と言えたりするのだけど。
でも哲学やら文学やらとなるとさっぱり。
目下のところ少しでも理解したいのは文学。
坂口安吾はどうにも文学らしいから・・・。

【文学】
・思想や感情を、言語で表現した芸術作品。詩歌・小説・戯曲・随筆・評論など。文芸。「日記文学」「外国文学」
・詩歌・小説・戯曲など文学作品を研究する学問。
・文芸学・語学・哲学・心理学・史学などの総称。 「 -部」

辞書だと大体こうある。
まあうん・・・だよね、だ。
だからそれに対して何を思えばいいのか、というか、何を言えばいっぱし風になれるのかって話だよ。
いっぱし風に見られたいって邪な願望をかなえるにはどうすりゃいいんだよ。

エンタメ作を語るにおいて試されるのは知識やそのジャンルにおいての経験値、みたいなとこが大きいと思う。
でも文学はなんだかもう人間性?人としての深みみたいなことなんじゃないか?とかが大部分な気がするのでおっかない。
おもしろかったー!・・・だと、はあ?って思われそうなのが怖いのよ・・・。
なんとかしたい、けど、今すぐなんとかできるもんじゃないんだろう。
まあその必要もないし。
今すぐなんとかできないってことは、明らかな未熟、成長への余白ありってことで、文学はそうして考えるきっかけを与えてくれるものだなんだよ、みたいな解釈でいいか今は。


▼読書

『足のない男と首のない男』
『影のない犯人』
『いづこへ』
『剣術の極意を語る』
『牛』
『女剣士』
『紫大納言』
『もう軍備はいらない』

全て坂口安吾作品。
坂口安吾ってほぼ知らんかった作家だけど急にハマったなー。
思いきや、読書ノート見たら2015年3月には『馬庭念流のこと』を読み、2016年9月には主に探偵小説系の同作家のを6作品読んでたことがわかった。
だからボヤーっと名前だけ知ってたんだな・・・。
ありがとうEvernote。

先日は『夜長姫と耳男』について夜長姫は”矛盾”だと書いた。
でもそれは夜長姫の行為を表面的に見てのことでしかなく、”従順”のほうがまだ適当に近いんじゃないかと今は思う。
他の坂口安吾の作品も読んでいくと女は基本的に逡巡しない。
ただ、自分の中に生来あるものに従っている感じ。
その純度が高すぎる上、厄介なことには見目が美しく、それがために説得力や真実味や凄みを伴うものだから、接した男はビビらされ圧倒され追い詰められてしまう。
しかし男もそれにより力を発揮したりもし、女の力に抗せんとするひたむきな姿が個人的にはとても愛しくカッコ良く見える。

最近読んだ中ではおもしろさでいえば『女剣士』。
でもこれ最後が・・・・・・いや、さすがにそこはもうちょっと素直な感じで終わってくれてもよくない???
すっごい思えたので、エンタメじゃないからこうなのか?じゃあ文学ってなんだ!?となった次第。
でも本当にめちゃくちゃおもしろいんだけどな。

『もう軍備はいらない』は、そうだよね、と思うことしか書かれてない。
そういうことに対して何を思い語ればいいのかわからないほどに。
でもそういう、自分の中に漠然とある思いを、共感することでより具体的な形にできるのも文学のあるべき作用と考えていいのだろうか。
まあそんなのは文学に限らずだけれども。

とにかく気になった作品についてはツイッター等から感想を収集していってみる・・・・・・・そういうことをやっていくしかない。

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