対角線上の敵を討て!
2009年4月2日 アニメ・マンガ今日は島根動画見た。
「アメトーーク!」見た。
島根動画は、新展開。
でも今回だけらしい。
なかなかに愉快であり。
しかしそれ以上に仲良さげ~っていうのと、好きなことで集まって楽しくやってます感がたまらなくうらやましかった。
やっぱり打ち込まなきゃつまらないよな。
もっと面白く生きよう。
探してみよう。
「アメトーーク!」は、腰痛芸人。
ヘルニアベイビー。
ソフト相撲。
悪いけど笑ってしまった。
<ズェード・ダイアリー春の特別企画>
創作!稲川淳二”風”怪談話
「彼女の指」
(※あくまで創作なので稲川淳二とは何ら関係ありません。でも読まれる際には淳二ボイスを頭で再生しつつ読んで頂ければと思います)
私の劇団に、仮にA君としときますが、若い男のスタッフがいましてね。
このA君がなかなかのやり手でして、まあモテるんですよ。スラッとしてて背なんかも高くって、一見真面目そうなタイプなもんだからみんなダマされちゃうんでしょうね。
何人もの女の子と付き合ってはヨロシクやってるもんだから、「いつかおまえロクな目にあわないぞ」なんていうと、「いやあ」なんつって笑ってましてね。このやろうってなもんですよ。
そんな彼が、あるとき私の楽屋に来ましてね。いつになく神妙な顔付きでだまーってるんだ。で、気になったもんだから、「どしたい?」って聞くと、
「ええ、まあ・・・」ってどうにも歯切れが悪い。
こりゃあ何かあったなって、無理に聞き出すのもなんですからしばらく待ってますと、やがて彼、「実は稲川さん・・・」って話してくれたんです。
というのは、A君そのとき珍しく真剣に付き合ってる子がいたんですが、これがなかなかいい子だっていうんで、結婚まで考えてるって話だった。ほんとかいおまえ、ええほんとです、なんてスタッフの間でも冷やかし半分だったんですがね、うちの公演にも何度か見にきていたらしくって。
でもA君、そんとき他にもまだ付き合ってる子がいて、その子たちとはきれいさっぱり別れるつもりだっていうもんですから、こりゃあ彼もいよいよ本気だなんて噂してましてね。
で、あるときその内の一人、別れようとしていた女の子にA君が呼び出された。彼会いに行きましてね、そのとき別れ話をきりだしたものの、なんとかまあ、話はついたらしいんですが、場の雰囲気なんでしょうねえ、二人でそのままホテルにしけこんじゃったっていうんですよ。お互いこれが最後だからってなもんでしょうかね。
で、夜中、二人ベッドに寝ていると、ふとA君足に妙な違和感をおぼえた。どうも足の先をだれかにくすぐられてる。
あー彼女がふざけてるんだなー・・・って思ってひょいっと横を見ると、彼女はすぐ横、同じ枕に頭乗せて寝てる。A君、ん?って思った。
おかしいですよね、彼女の頭はすぐ横にあるんですから。足の方に手が届くわけがないんだ。
んーって思っていると、その指がモゾモゾっと動き出した。どうも体の方へ向かって這い上がってくる気配がしたっていうんだ。
うわっと思ってA君ガバッと布団をめくると、ひざのところに、白くて細ーい手が乗っかって、赤いマニキュアを塗った指先がカサカサカサカサ動いてる。人間の手首だけが、足のところに乗っかって指を動かして、まるでクモみたいにカァーッと顔に向かって這ってきたっていうんですよ。
彼ウワァッと体を起こすとあわててその手を払った。
と、ベッドの下に落ちた手首は、また指を動かしてカーッとこっちへ向かって来る。A君それ見てなんだーって思ったけど、彼もなかなか気丈なところがありましてね、このやろうってなもんで枕元に置いてあった上着からペンを取って振り下ろすと、ペン先が手首の中指あたりに突き刺さった。
そのとき不意に横から声をかけられてワッと振り向くと、彼女が眼を覚ましてA君の方を見てる。
A君、再び目を戻したときにはもうその手首は消えてたっていうんですよね・・・
その数日後、A君は本命の彼女と会った。
あのホテルでのことはまだ気になっていたものの、まあ夢でも見たのかなぁと思って忘れようとしていたんですが、ふーっと彼女の手を見ると、白い包帯が巻かれている。
どしたのー?って聞くと、んー料理しててちょっと切っちゃったんだーって彼女なんでもないように答えた。でもA君、それがどうも気になった。
というのは、彼女の手、白くて細い指の先には赤いマニキュアが塗られていて、包帯が巻かれていたのは、中指の付け根だったっていうんですよ。
あの夜、A君が手首にペンを刺したのも中指の付け根のあたり。不思議なこともあるんだなーと思ってふっと顔を上げると、彼女、A君の方を見て何とも言えない顔でニーッて笑ったっていうんですよね・・・
「稲川さん、偶然かもしれませんがでもこれって不思議な話ですよね」
ってA君言ってましたが、その後結局その彼女とは別れたそうです。
A君、気にはなりつつも、最後までその包帯の傷を見せてとは言えなかったらしいですよ・・・。
おわり
「アメトーーク!」見た。
島根動画は、新展開。
でも今回だけらしい。
なかなかに愉快であり。
しかしそれ以上に仲良さげ~っていうのと、好きなことで集まって楽しくやってます感がたまらなくうらやましかった。
やっぱり打ち込まなきゃつまらないよな。
もっと面白く生きよう。
探してみよう。
「アメトーーク!」は、腰痛芸人。
ヘルニアベイビー。
ソフト相撲。
悪いけど笑ってしまった。
<ズェード・ダイアリー春の特別企画>
創作!稲川淳二”風”怪談話
「彼女の指」
(※あくまで創作なので稲川淳二とは何ら関係ありません。でも読まれる際には淳二ボイスを頭で再生しつつ読んで頂ければと思います)
私の劇団に、仮にA君としときますが、若い男のスタッフがいましてね。
このA君がなかなかのやり手でして、まあモテるんですよ。スラッとしてて背なんかも高くって、一見真面目そうなタイプなもんだからみんなダマされちゃうんでしょうね。
何人もの女の子と付き合ってはヨロシクやってるもんだから、「いつかおまえロクな目にあわないぞ」なんていうと、「いやあ」なんつって笑ってましてね。このやろうってなもんですよ。
そんな彼が、あるとき私の楽屋に来ましてね。いつになく神妙な顔付きでだまーってるんだ。で、気になったもんだから、「どしたい?」って聞くと、
「ええ、まあ・・・」ってどうにも歯切れが悪い。
こりゃあ何かあったなって、無理に聞き出すのもなんですからしばらく待ってますと、やがて彼、「実は稲川さん・・・」って話してくれたんです。
というのは、A君そのとき珍しく真剣に付き合ってる子がいたんですが、これがなかなかいい子だっていうんで、結婚まで考えてるって話だった。ほんとかいおまえ、ええほんとです、なんてスタッフの間でも冷やかし半分だったんですがね、うちの公演にも何度か見にきていたらしくって。
でもA君、そんとき他にもまだ付き合ってる子がいて、その子たちとはきれいさっぱり別れるつもりだっていうもんですから、こりゃあ彼もいよいよ本気だなんて噂してましてね。
で、あるときその内の一人、別れようとしていた女の子にA君が呼び出された。彼会いに行きましてね、そのとき別れ話をきりだしたものの、なんとかまあ、話はついたらしいんですが、場の雰囲気なんでしょうねえ、二人でそのままホテルにしけこんじゃったっていうんですよ。お互いこれが最後だからってなもんでしょうかね。
で、夜中、二人ベッドに寝ていると、ふとA君足に妙な違和感をおぼえた。どうも足の先をだれかにくすぐられてる。
あー彼女がふざけてるんだなー・・・って思ってひょいっと横を見ると、彼女はすぐ横、同じ枕に頭乗せて寝てる。A君、ん?って思った。
おかしいですよね、彼女の頭はすぐ横にあるんですから。足の方に手が届くわけがないんだ。
んーって思っていると、その指がモゾモゾっと動き出した。どうも体の方へ向かって這い上がってくる気配がしたっていうんだ。
うわっと思ってA君ガバッと布団をめくると、ひざのところに、白くて細ーい手が乗っかって、赤いマニキュアを塗った指先がカサカサカサカサ動いてる。人間の手首だけが、足のところに乗っかって指を動かして、まるでクモみたいにカァーッと顔に向かって這ってきたっていうんですよ。
彼ウワァッと体を起こすとあわててその手を払った。
と、ベッドの下に落ちた手首は、また指を動かしてカーッとこっちへ向かって来る。A君それ見てなんだーって思ったけど、彼もなかなか気丈なところがありましてね、このやろうってなもんで枕元に置いてあった上着からペンを取って振り下ろすと、ペン先が手首の中指あたりに突き刺さった。
そのとき不意に横から声をかけられてワッと振り向くと、彼女が眼を覚ましてA君の方を見てる。
A君、再び目を戻したときにはもうその手首は消えてたっていうんですよね・・・
その数日後、A君は本命の彼女と会った。
あのホテルでのことはまだ気になっていたものの、まあ夢でも見たのかなぁと思って忘れようとしていたんですが、ふーっと彼女の手を見ると、白い包帯が巻かれている。
どしたのー?って聞くと、んー料理しててちょっと切っちゃったんだーって彼女なんでもないように答えた。でもA君、それがどうも気になった。
というのは、彼女の手、白くて細い指の先には赤いマニキュアが塗られていて、包帯が巻かれていたのは、中指の付け根だったっていうんですよ。
あの夜、A君が手首にペンを刺したのも中指の付け根のあたり。不思議なこともあるんだなーと思ってふっと顔を上げると、彼女、A君の方を見て何とも言えない顔でニーッて笑ったっていうんですよね・・・
「稲川さん、偶然かもしれませんがでもこれって不思議な話ですよね」
ってA君言ってましたが、その後結局その彼女とは別れたそうです。
A君、気にはなりつつも、最後までその包帯の傷を見せてとは言えなかったらしいですよ・・・。
おわり
コメント