アース

2008年1月22日
今日は起きて朝飯食った。
ビデオ返して映画見て昼飯食った。
図書館行ってジム行って帰って夕飯食った。
 
 
 
今日は映画「アース」を見に海老名に行った。
渡辺兼がナレーションをつとめる世界大自然ドキュメンタリー作品だ。
やっぱこう、ニート、閉じこもってばっかじゃいかんだろー、ということで、感じようぜ!大自然!という心なのだ(どちらにしろ室内なんだが)。
チケット販売が午前10:00からというので、待っている間雑誌を立ち読みした。
とある映画雑誌を読む。
「アース」……微妙に低評価。
やっちまった。
知るつもりなぞなかったのに。
しかしこうなると、自分という人間はもうダメなのだ。
こうして評価を知ってしまった後見ても、「でもこれ専門家には低評価なんだよなー」というのがどうしても頭をかすめてしまうのだ。
自分がすげー気に入った後だったら、どんなに権威ありげな専門家が否定したところで「けっ、なんもわかってねーなコイツ」くらいの堂々たる思い上がりっぷりは見せるというに、俺はというのはとことん先手に弱いんだ。
恋も仕事もね。
知らんけど。

ということで、えっ中止っすか、「アース」中止っすか!?ここまできて!?とか考える。
とりあえず他に近い時間でめぼしそうなのは「スウィーニー・トッド」くらいだ。
じゃ「スウィーニー」でよくね?
話題作だし。デップだし。
だな。

ということで予定を変更して「シナモン・ザ・ムービー」を見ました。
正確には「シナモン・ザ・ムービー(同時上映「ねずみ物語 ジョージとジェラルドの冒険」)」です。
つか正直見たかったといえば見たかった作品でもあるので、これはこれでいいのだ。
シナモンのあのふわふわっしてそうな耳をもってキュッキュッてしたいよね♪とかそういうアレがあるわけではなく、どちらかといえば「ねずみ物語」の方に興味があったのだ。
扱いから見ても明らかにメインは「シナモン」なのだが、CMを見て「いやこれ同時上映のやつの方がくせものなんじゃねーか」感があったからだ。
ニートはとにかくヒマなので、自分を楽しませてくれそうなものを感じ取る能力は常人(社会人)のそれとは比べ物にならない、という説があるのかも知れないくらいなのだ。
それに年明けてから、あんまりまともにアニメって見てないし。
「墓場鬼太郎」も個人的には今のところ「ふーん」って感じだし。
まあ「シナモン・ザ・ムービー(&ねずみ物語)」、たとえコケても自分的には全然痛くないしね、ってのがまたいいかもと思ったんで、とにかく見ることにした。

「シナモン・ザ・ムービー」(ネタバレ有り)
<ストーリー>
ある日雲からシナモンが生まれてアンナさんにひろわれるんだけどあやしいやつだと思われて魔法使いに不思議世界にとばされて不思議世界でとらわれの身となったアンナさんをアンナさんの家族である犬みたいなやつらと共に助け出して魔法使いとも友達になってめでたしめでたし。
<感想>
予想以上に悪くなかった。
いや、まあよかったんじゃねー?とか言おうと思えば言えるくらいだ。
なんというか、こうも大雑把だとかえって突っ込む必要もなくていいよね、とかそんなところなのかも知れない。
シナモンが雲から生まれるところなんて本当唐突なのだけれど、「これはそういうもんなんだろうな(サンリオ公式ページにそう書いてあるんだろうな)」っていう受け入れ方ができるし。
たとえサンリオ云々がなくっても、だって生まれたもんはしょーがねーべ、って気持ちになったと思う。
こうした作品では子供は何も考えず受け入れるし、大人は目線を下げるのが当たり前なんだ。
ていうか下手な理由を述べるくらいなら、投げられるところはボンボン丸投げして(見極めが大事だけど)、見る側の想像力と納得に期待して全編それで通しきれば、通せちゃうときは通せるし。
実際通った。
だってその後も、なんでだろう?って疑問がわいたところでいつまでもそれを抱えようとは思わず、まあそういうものなんだろうな、で済ませられたし。
作品自体が、開始早々見る側との間に取り付けた合意の枠を超越した展開を見せようとしなかったのが、良かったのかも知れない。

そんな「シナモン・ザ・ムービー」、途中までまったくといっていいほど活躍しない主人公シナモンは最後に飛ぶ。
空を飛び、巨大モンスターからアンナさんを助けてなんとか主役の面目躍如を果たすのだ。
ついでにシナモンの兄弟(?)ともいえる「雲」も助っ人にかけつけてくる。
「ぼくの”ファミリー”もたすけにきてくれたよ!」
ってなんでそこだけ英語なんだよ、なんだよファミリーって、ってところでは結構笑いこらえたところなのだけれど、後ろに親子連れがいたので我慢した。
あとアンナズファミリーの一人というか一匹(?)であるモカは、魔法使いとの会話時にはツンツン属性発動なので、この作品でどうしても萌えたいという人は彼女に期待するのがいいと思う(デレはないけど)。

「ねずみ物語 ジョージとジェラルドの冒険」(ネタバレ有り)
<ストーリー>
ねずみのジョージとジェラルドはライバル同士でありねずみたちの次期リーダー候補でもあったのだがある時長老から光の龍をとらえてきたものを次期リーダーとする!とかなんとか言われて……
<感想>
出来的にはかなり良かった。
絵はきれいでよく動くし、キャラも個性ごとにきちんとみんなが立ってるし、3Dの使い方も作品没頭の妨げにならないレベルだしで、見た目だけでかなりの好感触だった。
動きや見せ方も、アニメってなんぞやみたいのを分かってらっしゃる人が作ってるんだろうなーって感じで、もう素人がなんぞが口挟む余地なぞない級の、本来アニメってこういうもんだよなレベルで、自分ごときが何を言うこともできない。
イタチとの戦いのとこなんて、それほど長くはなくても結構手汗握ってしまったもの。
絵と動きと流れがきっちりハマってるんだ。
つかアニメって動きと流れさえしっかりしていれば、絵は多少くずれていたって見られるもんだと思うし。
やっぱセンスと仕組みを知ってる人が組み立ててこそ、プロのアニメってもんだよなーというのを久々に痛感した。

でまたその絵もよくて。
「とっとこハム太○」なんて見た目だけで「けっ!」とか思ってた自分だけど、この作品のねずみたちは普遍的でありながらも妙に洗練されたスマートさをかもし出していて、なんか格好良いのだ。
ようやく現れた、過不足のない新時代のアニメねずみキャラの確立を感じた。
ジョージのことを慕っているハンナ(もちろんねずみ)なんか、ちょっと変なくらい色っぽいし。
決していやらしい意味でなく。
こいつが嫉妬に狂ったらどんなんなるのだろうか、それは見てみたいという気にもさせる。
昨今の「ガンダム」シリーズの何か妙に胸ボロンボロンだよねとかそんな女性キャラより、よっぽど喚起要素を持っていると思うのだけれど。

声優陣も隙なしだ。
主役の二匹はみなみと林原だ。
誰が文句言えるというの。
いや正直自分が林原めぐみに気づいたのはエンディング見てからだったりするのだけど。だめじゃん。
だって自分にとっての林原めぐみ遍歴といえば、ヒミコ〜エリさま〜リナ〜綾波みたいな感じだったのだから、勘弁してほしい。
今回はちょっぴりすかした少年ねずみ役で、そんな林原めぐみはじめてだったんだもの。
高山みなみも、そんなに声優に注意しない人なら、意識しないと気付けないレベルかも知れない。
今やってる「鬼太郎」なんかは始まって見て速攻「あコナンだ」って思ったけど、今作品の普段はやさしいけどいざとなったらやるぜ少年ねずみ役は、何故かその高山臭に気付くのが遅れてしまった。
なんか、なぜだかわからんけど。
ハマってたから気付く必要もなかったってのがあるのかも知れない。
声優云々なんて、本来物語の外の話で考えなくていいところなわけだし。
さらに脇は内海賢二や野沢雅子が固めていたりする。
劇場作品に有り勝ちな、なんかこれ本業じゃない人がやってるんだろうなーまー劇場作だしなー、なんてキャラはいないのだ。
奇跡か。
いや「同時上映」扱い故だったのかも。
わからんけど。

そんな久々にべた褒めな感じの「ねずみ物語」だけど、残念なところもあった。
最後の最後でだ。
次期リーダーの座を勝ち取るための冒険の結果、なんと二匹ともリーダーになってしまうのだ。
いやそら……へこるだろっつーか。
なんか、冒険から帰ってきて、大事なことを学びましたっつって、お互いの良いところを認め合って、よし、じゃ君ら合わせてリーダーね(by.長老)って、なんかもう、なんだよそれ。
いやそこは、どちらがなるにせよ、どちらかにして物語としてひとつの答えを出さなきゃいけないところだと思うんだけど。
もしくは、うんまあ良かったけど君らまだ未熟だからまだまだわしが現役続投じゃあ(by.長老)とかでもよかったよ。
なんだろう、あわよくばTVシリーズ化とかねらってるのかね。
それで二匹についてはまだどちらが、といった答えを見せたくなかったとか。
それか運動会みんな一緒にゴール(これ今どうなってるんだ)的なご時勢配慮だったらスゲーいやだなー。
わからんけどさ……。

あとついでに、どうでもいいことかもだけど、この作品に「光の龍」は合わなかったと思う。
ドラゴンじゃなくて龍なんだもの(ドラゴンでも微妙だけど)。
ひとつの予想としては、有り勝ちなところで、満月の日山の頂上から見る川が光を反射してそれが「光の龍」を描くのです、みたいなもんなのかなーと思ってた。
そうしたら本当に龍出現するし。
シェンロンみたいなの。
一応ぎりぎり幻かもって解釈もできる感じではあったけど、でも出たもんは出た。
出なくても十分な作品だと思ったんだけれども。

とかそんな感じで、色々思いつつも「シナモン」「ねずみ」共々久々にアニメらしいアニメを堪能させてもらえた感じだった。
今となっては「アース」酷評評論家に感謝しておいた方が良いかも知れない。
でも劇場内は自分含めて3人しかいなかったわけだけどね。
まあ上映始まってそれなりに経ってる作品だし、こんなもんなのかも知れないけど。

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