(後編)

「改造魔人!デルザー軍団現る!!」

ストロンガーたちの活躍によってブラックサタンは壊滅した。
しかし城茂は不気味に響く足音を聞き、ユリ子は謎の怪電波をキャッチするのであった(電波人間だから)。
「やつらはいったい!?」
そう、彼らこそ遠い魔の国からやってきた改造魔人集団、デルザー軍団だったのだ!
そしてなんとジェネラル・シャドウもこのデルザー軍団の一員であったことがわかった。
ジェネラル・シャドウの秘密の目的は、ブラックサタンに潜り込みクーデターを起こし、組織を乗っ取ってしまうことだったのである。
おそるべし、ジェネラル・シャドウ。
そしてデルザー軍団の実力とは果たして!

大変なことになった。
ようやくブラックサタンが壊滅したと思ったら、今度はデルザー軍団だ。
なんてこった。
しかしなぜこうも、みんなして日本を狙ってくるんだ。
日本はお手頃なんだろうか。
とにかく今日からまたストロンガーにがんばってもらわなくてはならなくなってしまった。
そして現れたデルザー軍団第1の刺客、鋼鉄参謀。
ストロンガーの電キックが効かない!?
のは、まあそれほど珍しいことってわけでもない。
だが・・・・・・・・・
「鋼鉄参謀、改めて会おう!」
自動操縦でカブトロー(バイク)を呼び、退散するストロンガー。
「うぬ!逃がしたか!」
・・って、え?
ストロンガーが退いた?!
ストロンガーが退いたぁ〜・・・・・・・・・・・・
なんということだ。
前代未聞だ。
やられるなら、まだそう、わかる気もする。
しかしあのストロンガーが自ら退くなんて、そんなばかな。
今までは、これまではずっとパターンとしてはストロンガー押しっぱなし、「キュキュー!!(敵)」「む!逃がしたか・・(ストロン)」がお約束だった。
ストロンガーは強かった、いつだって強い男はストロンガーであった・・・・・。
デ、デルザー軍団!!
デルザー軍団!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

そんな初の、まさかの退却姿をお茶の間に見せたストロンガーの前にジェネラル・シャドウが姿を現した。
ストロンガーのおかげで自分たちは無傷でブラックサタンと取って代わることができたとシャドウはいう。
「その礼として忠告しておく。デルザー軍団の実力を知ったからには、おとなしく身を引いたらどうだ?」
「ことわる!」
「んん!?」
「人間がきさまたちの奴隷にされるのを、黙って見ているわけにはいかん。俺に命がある限り、どこまでもきさま達と戦うぞ!」
そして変身する城茂。
「天が呼ぶ!地が呼ぶ!人が呼ぶ!悪を倒せと俺を呼ぶ!
俺は正義の戦士、仮面ライダーストロンガー!!」

もう、ここまでくるとなんだか泣けてきた。
寝不足恐るべしだ。
しかしこの城茂は・・・世がどんなになろうと、人がどんなに醜い部分を晒す時代が来ようとも、戦い続けてくれるような気がする。
いつか本当に平和が訪れて、自分が必要とされない日が来ても、この太陽のような変わらぬ笑顔を持ち続けていてくれる人だと思う。
城茂はこの世に守るべきものがあるのを知っているから、命をかけて戦う。
確かにこの世界にある、壊しちゃいけない素晴らしいものを城茂は知っている。
それが何かもわからないで正義を否定することがなぜできようか。
いや正義とは、否定できない何かを守るから正義なのではないのか。
残念ながら俺にはまだそれが何か、はっきりとはわからない。
しかし城茂の戦う姿がそれを教えてくれているような気もする。
いやまあ大人なんで自分で探すけど・・・・。
だが城茂。
俺の目の前で日夜戦い続けているこの男は、今まぶしいほどに光り輝いている。

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