東口トルエンズ

2005年5月4日
今日は起きて寝て起きて夕飯食って下北沢で「東口トルエンズ」。
帰って寝た。
 
 
【感想等】

ライブは6時開演7時始まりだというので海老名から下北沢までは40分、4時半に家を出た。
服装は結局いつもの格好で行った。
いや、なんか・・・まあいいべ、と。
「それでもいいんじゃない」って言われたことだし。
その言葉だけで十分助かったのでありますよ。
感謝はとてもしているのであります。
でもまあ変に気合入れて緊張するよりは、まあ行ったるかー!で行きたかったもので。
わざわざ町田まで付き合ってもらったのに、ほんとすいません・・・。

そんで下北沢に着いたら早速道がわかりやしない、で困った。
用意してきた地図はライブが行われるバーのHPにあったのを書き写してきたものだ。
HPにあった地図的には道筋は分かれて2択って感じで、しかもどっち行っても着くようになっていたので分かりやすいなーと思っていた。
しかし実際は5択、いや途中で分かれてるしもっとだよ・・・つーか書いてある2択の道すらどれのことなのか分からねーよ、と。
まあでも・・・・・・・こっちだべ、と選び進んだ。
だって今日は俺は戸川純に会いにここまで来たのだから、俺が進んでいく先すなわち戸川だろ、という宇宙法則的根拠の元に進んでいったら、本当に辿り着いた。
なんとかなるもんだ。
でもこれからは地図だけじゃなく、一緒に書いてある注釈文みたいのもちゃんと覚えておこう、と反省もした。 

会場は30分ばかりの遅れでの開演した。
方々で「戸川純がー」としか言ってない感じの自分だけど、今日行われたのは正確には「東口トルエンズ」というユニットのライブだ。
「東口トルエンズ」は、普段は「MOST」というパンクバンドでギターをやっている山本久土という人と、戸川純での構成ユニット。
でも「東口トルエンズ」ってわざわざちょっと言いにくい名前を出して、それ何?って聞かれた時説明するのがめんどくさかったし、「戸川純」って言った方が手っ取り早いし通じやすいだろうってことでそういう言い方をしておりました。
山本さんすいませんでした。

そしてライブ開始。
最初は山本久土ソロで始まった。
山本久土、良かった。
いやもう、つか途中途中でギターの弦が切れまくって何度も交換してたけど、そういうもんなの?っつーくらいすんげー弾きかたしてた。
事前にそういう人だとは知ってたけど、もー・・・・・・とにかく迫力。
弾くだけじゃなくてギター叩いたりして、なんかもう、最初のライブで最初に体験したのがこの人のギターで果たして良かったのだろうか?
というくらいスゲかった。
ご本人のやや弱気(?)なしゃべりも雰囲気もまた良くて。
顔も「相棒」の伊丹刑事風で即好感。
この後、そんな山本久土と一緒にやる戸川純、大丈夫なのかな?
なんてことも思ったりもしました、正直。

何曲かの山本久土ソロの後、「では、本人生まれ変わったと言っております。今回はなんとリハーサルもちゃんと行うことができ、寝る時間があるくらいでした(戸川純遅刻癖有)。それでもなぜか30分遅れてしまったわけですが・・・運命なのでしょうか。それでは姫、どうぞ!(セリフはうろ覚え)」

そしてついに現れた戸川純は!!・・・・・・・・・騙された。
俺はよー。
つーか自分が知っている戸川純像は、とにかく若い頃のものばかりだったので、そのギャップにショックを受けぬよう事前に色々調べておいた。
ネットで「オバケのようだった」「獣みたいだった」「見てはいけないものを見た感じがした」という、数々の目撃証言。
そして先日買って見たDVDマガジン「GALACTIKA」での、最新ヤプーズライブ&インタビュー、加えてその表紙。
そのどれもが正直、ああやっぱり人間誰しも歳をとるのだ・・・それは戸川純だって同じなのだ・・・と自分に思わせた。
俺は俺なりに色々、覚悟して今日このライブに臨んだ。
でもそれらは結局まったくもって杞憂。
寧ろ逆効果であった。良い意味で。
戸川純は信じられないくらい、もう、戸川純だった。
自分の中にある人物像そのままの魅力全開越えだった。
しかも目の前のは今生きて動いて本物だ。
こらやべーぜ、と。
つか、あのDVDマガジンの戸川純は、何であんな老け気味だったんだ。
おかげで覚悟していた分、最高の裏切られ方をされてしまい、俺は早々に降参したのであった。

DVDマガジンに収録されていたライブでは、全て低音の声で歌っていたので、もしかしたらそういう声でしかもう歌わない?
なんてー余計なことすらちっとばかし思っていた自分。
しかしもう、今日は終始裏切られっぱなしでありました。
まあー歌うわ歌う戸川純。
山本久土のギターに負けてないどころか、いやギター1本で戸川純の相棒務めるというならばこれくらいでなくてはだめなのだろう、という考えにさせられた。
そしてあのいわゆる7色の声、何でもありのあの声。
あと顔も。
てか顔が、定まらない。
世の中こんなにキレイな人がいたのかと思えば、老女のように。
少女かと思えば女豹でございます、と。
そしてニュートラルは、なんとなくおばあちゃんみたいなしゃべり方をする、とても不思議な人。
あらゆるキャラクターを抱えるとああなるのかな、と思わせるくらいのあなたが神秘。
つかキレイな時の顔が、あのほんと、どうします?というくらいの美しさなわけでありまして・・・。
しかしまた「オバケのようだった」「獣みたいだった」「見てはいけないものを見た感じがした」も嘘ではなかった。
うおこえ・・・とか、獣の咆哮とか、そして不安になるくらいの・・・形容し難きっぷりとか(すごかった)、そらもうありとあらゆる戸川純を見せつけられ、体感することができた。
また合間合間の、本人たちも言っていたくらい「かみ合わない」戸川&山本トークも楽しかった。
かみ合ってなくても空気はちっとも壊れなくて、終始和んだ雰囲気がとても良かった。
そんな風なトークと歌とのギャップが、いい感じに引き立て合っていたと思う。

歌の曲目としては、「東口トルエンズ」はカバーばかりなのだけれど、自分的に分かったのは数曲だけだった。
「諦念プシガンガ」「バージンブルース」「吹けば飛ぶよな男だが」(3つ共山本久土ソロ)と「ヒステリヤ」と、あと名前は知らないけど聞いたことある一般の名曲いくつかという感じで。
でもほんとどれも・・・・・・つか全て良かった。
また途中、戸川純お着替えタイムには、山本久土ソロにて「替え歌:冒険者たちのバラード」なんてのも歌ってくれた。
戸川と〜おいらぁをころがしたぁ〜〜♪
アニメソングってやっぱり、他の曲とはやっぱりちょっと違った受けがあって面白い。
それまでとはまた違った和み方して、こういうとこもアニメソングのいいところだよなーと思った。
そして最後はアンコールに応えての「蛹化の女」。
実はパンク・ヴァージョンしか聴いたことなかったので、通常は初。で生。
それまでは主に座って歌っていたのだけれど、椅子をどかし、マイクも立たせて、なんだか初心です、という風に歌っていた。
楽しく激しく和やかなムードで進んで来て、最後の最後は真面目にきっちりと締めくくった感じだった。

初めてのライブで、音楽世界のこともよくわからないまま勢いだけで参加した身なので、ほんと他とどうこう比べることもできない。
それでも言うなら自分は今日、ひとつ完璧な時間を過ごすことができたと思う。
今日、聞いて見て感じたこと全てにこの上なく満足。
また行く。

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