北の狼 南の虎

2005年2月26日 趣味
(これまでのあらすじ)
北の大地のとある高校野球部に”北の狼”と呼ばれるエースがいた。
彼の名は火浦健。
だが彼は野球部退部の窮地に立たされていた。
育ての父マサが極道であるためだ。
健は父に極道を辞めてくれと頼むが、恩義に背くわけにはいかないとマサはきかない。
だが我が子の夢を思うとマサは悩むのである。
そしてついに極道を辞める決心をするのだが・・・。
 
 
大海原ダイアリー
北の狼 火浦健ダイジェストスペシャル!!


「父さん・・父さん・・・父さ・・・・・・親父の大馬鹿野郎ォ!!」
健は父マサの亡骸にすがり叫ぶ。
「なぜ!!なぜあと1日まってくれなかったんだ!!俺はたった今・・・野球部を辞めて来たんだぞォーっ!!」
「どんなにつらい時でも組をやめなかったマサさんが、今回は・・・あっしゃあつくづく組がいやになりました」
マサのドスを手に取る健。
「親父は大馬鹿野郎だ!」
ドスの封を破る健。
「・・・・・でも俺はもっと大馬鹿野郎だ!!!!」
「健!」
そして健はドスを手に外へと走り去っていくのであった。
 
「ま、待て!」
「おまえが親父を殺したんだ!!」
「ち、ちがう!あれははずみだったんだ!」
組長に斬りかかる健。
「うわぁああああああ!!」
 
 
そして2年の歳月が流れた!
 
 
きったの狼〜みなみの虎ぁ〜♪(水木一郎)
 
 
夏の甲子園を制したのは初出場の阿蘇高校であった。
阿蘇高校に”南の虎”あり。
”南の虎”こと王島大介の名は、そのバットから繰り出される快音と共に今や全国に轟いているのであった。
TVに映るその様子を、東京行きの船の中で見つめる一人の男がいた。
傷害による2年の服役を終えた火浦健である。

高校卒業後、王島はタイガースに入団する。
王島の両親は立派に成長した息子の姿を喜ぶ。
王島大介もまた火浦と同じく両親の本当の子ではなかった。
だがしかし一家が苦しい時いつも支えになったのは、大介の笑顔であったことを大介の両親は思い出すのであった。
時同じ頃火浦もメッツにテスト生として参加し、見事入団を果たす。
野球界に二人の大型ルーキーが誕生した。

火浦は東京に来て、珍来軒というラーメン屋で働くカヨになぜか心を開く。
カヨもまた火浦に強く心ひかれるものを覚えるのであった。
プロの舞台についに火浦と王島が登場した。
順調に好成績をあげていく2人。
だが火浦はなぜか王島にだけは、まるで手の内を読まれているかのように打たれてしまうのを不思議に思うのであった。

ある時王島の両足にやけどの痕があるのがわかる。
火浦にもまた同じ痕があるのを知り、カヨは愕然とする。
そしてついに火浦と王島が、18年前にカヨが捨てた双子の子供だということが判明するのであった・・・。

「双子なら心の中を読まれるかのように手の内がばれてしまっていたのも納得ができる。そうと分かればその逆も然り、これからは今までのようにはいかないぜ。」
数奇な運命を辿り、別れ別れになっていた双子の兄弟が今プロ野球の世界で対決する。
火浦と王島の長い長い戦いはまだ始まったばかりである。

(火浦健ダイジェストスペシャルおわり)

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