スレッジハンマークラブ
2004年5月22日今日はDVD「仮面ライダー555劇場版 パラダイス・ロスト ディレクターズカット版」と、あと漫画本とか漫画じゃない本とか色々買って帰って読んで寝た。
(感想等)
実は丸尾末広の「ハライソ」がデカサイズ本で出ている事を知りビナワンに探しに行ったけど、見つからなかった。
その代わりにということでもないけど、ついでに見つけた小島功の「ヒゲとボイン」、小田扉の「そっと好かれる」「マル被警察24時」、真右衛門の「G組のG」、秋月りすの「OL進化論」の新刊を購入した。
中でも小田扉と真右衛門はかなりの収穫だ(OLはどこでも買えるし)。
「ヒゲとボイン」は、世界3代贅沢の一つ「ヒゲとボインを一気読み」を実現したすごい本だ。
1冊だったので、てっきり連載開始から最近までの選りすぐりのベストコレクションなのかなーと思っていたけど、なんか違った。
詳しくは知らないけど、恐らく最近のやつばかりなのだと思われる。
いつか完全版を・・・でなきゃ最初の頃のやつのコレクションも出してほしいと思った。
小田扉の「そっと好かれる」は、あの野木さん達のシリーズの前期のやつが載っていた。
既に読んでいた後期より、古野さんはよりとんでもなくはっちゃけキャラで、わりとふつー目な人だと思っていた高枝さんも、実はそーでもなく、ちゃんと野木さんシリーズの住人だったのだなー、という感じでおもろかった。
今回のを読んで高枝さんが、なぜ高枝さんなのかが、なんとなくわかったような気がした。
野木さんシリーズ以外のやつも面白く、特に最後の「放送塔」は何でも映画「パルプ・フィクション」から影響を受けたとかで、解説に「悪事を進めながら無駄話をするのがおもしろく感じた」みたいなことが書いてあった。
これには何だかうなずけた。
同じく「パルプ・フィクション」から大いに影響を受けたという、自分が今一番好きな映画「鮫肌男と桃尻女」も、確かにそういった部分がとても面白い。
やくざが組の金を奪った男を追い、次々と人が殺されていくという、(自分からしてみれば)思いっきり非日常物語なわりに、登場人物達は何だかとってもふつーというか、いやに日常テンション、というとこに妙なリアルさとおかしさを感じる。
そして実際はそんなものなのかもしれないなー、と思った。
一般的には犯罪事や命のやり取りなんて当然非日常なのだけれど、普段からそれを扱っている人たちにしてみれば、それらも当然日常の一部、そら無駄話もふつーにするよ、みたいなことなんだろうと思う。
実際「警察24時」や「緊急!特命救助24時」みたいな番組を観ていても、犯罪や命のやり取りの現場なわりに、普段ドラマで見ているような劇的ハイテンションな場面なぞ皆無だ(引き合いに出すのもどうかとちょっと思うけど)。
「凶悪犯逮捕の瞬間!!」とかいっても、「もう逃げられんぞ!観念しろ!」とかそんなん一切なくて、「それじゃあ、な、これ逮捕状だから」で「はいー、○時○分〜被疑者逮捕〜(連絡)」とかだ。
人名救助も、「しっかりして下さい!!大丈夫ですからね!」ではなく、「大丈夫ですからね〜もうすぐ病院着きますからね〜」という感じで、実際考えても言われる立場からしてみれば、安心するのは後者だと思う(前者の場合、かえって余計ビビると個人的には思う)。
そんな「放送塔」は、鼻炎の犯罪者一人+恐らくちょっと前までいたって普通の人達であったであろう人達が、悪事によって大金をせしめようと計画し、実際はその合間合間の雑談ばかりで進んでいくという話だ。
何故だか漂う悲哀さがたまらない物語だ。
「マル被警察24時」の方もとても面白く、良かった。
のほほんとした脱力ギャグ・・・と油断していると、不意に何ともいえないせつなさにやられる、というか。
まさかホルモン(警察犬)に泣かされるなんざ、泣かされるその瞬間までまったく予想だにしなかった・・・。
「G組のG」を読んで、これでようやく作者の真右衛門が間違いなく面白いということに確信が持てた。
正直今まではっきりとした確信は持ててなかった・・・持ててよかった。
そしてずっと探している「めもるは何もメモらない」の単行本は、もうきっと絶対おそらく、取り寄せるしかないんだろうなぁ、と思った。
(感想等)
実は丸尾末広の「ハライソ」がデカサイズ本で出ている事を知りビナワンに探しに行ったけど、見つからなかった。
その代わりにということでもないけど、ついでに見つけた小島功の「ヒゲとボイン」、小田扉の「そっと好かれる」「マル被警察24時」、真右衛門の「G組のG」、秋月りすの「OL進化論」の新刊を購入した。
中でも小田扉と真右衛門はかなりの収穫だ(OLはどこでも買えるし)。
「ヒゲとボイン」は、世界3代贅沢の一つ「ヒゲとボインを一気読み」を実現したすごい本だ。
1冊だったので、てっきり連載開始から最近までの選りすぐりのベストコレクションなのかなーと思っていたけど、なんか違った。
詳しくは知らないけど、恐らく最近のやつばかりなのだと思われる。
いつか完全版を・・・でなきゃ最初の頃のやつのコレクションも出してほしいと思った。
小田扉の「そっと好かれる」は、あの野木さん達のシリーズの前期のやつが載っていた。
既に読んでいた後期より、古野さんはよりとんでもなくはっちゃけキャラで、わりとふつー目な人だと思っていた高枝さんも、実はそーでもなく、ちゃんと野木さんシリーズの住人だったのだなー、という感じでおもろかった。
今回のを読んで高枝さんが、なぜ高枝さんなのかが、なんとなくわかったような気がした。
野木さんシリーズ以外のやつも面白く、特に最後の「放送塔」は何でも映画「パルプ・フィクション」から影響を受けたとかで、解説に「悪事を進めながら無駄話をするのがおもしろく感じた」みたいなことが書いてあった。
これには何だかうなずけた。
同じく「パルプ・フィクション」から大いに影響を受けたという、自分が今一番好きな映画「鮫肌男と桃尻女」も、確かにそういった部分がとても面白い。
やくざが組の金を奪った男を追い、次々と人が殺されていくという、(自分からしてみれば)思いっきり非日常物語なわりに、登場人物達は何だかとってもふつーというか、いやに日常テンション、というとこに妙なリアルさとおかしさを感じる。
そして実際はそんなものなのかもしれないなー、と思った。
一般的には犯罪事や命のやり取りなんて当然非日常なのだけれど、普段からそれを扱っている人たちにしてみれば、それらも当然日常の一部、そら無駄話もふつーにするよ、みたいなことなんだろうと思う。
実際「警察24時」や「緊急!特命救助24時」みたいな番組を観ていても、犯罪や命のやり取りの現場なわりに、普段ドラマで見ているような劇的ハイテンションな場面なぞ皆無だ(引き合いに出すのもどうかとちょっと思うけど)。
「凶悪犯逮捕の瞬間!!」とかいっても、「もう逃げられんぞ!観念しろ!」とかそんなん一切なくて、「それじゃあ、な、これ逮捕状だから」で「はいー、○時○分〜被疑者逮捕〜(連絡)」とかだ。
人名救助も、「しっかりして下さい!!大丈夫ですからね!」ではなく、「大丈夫ですからね〜もうすぐ病院着きますからね〜」という感じで、実際考えても言われる立場からしてみれば、安心するのは後者だと思う(前者の場合、かえって余計ビビると個人的には思う)。
そんな「放送塔」は、鼻炎の犯罪者一人+恐らくちょっと前までいたって普通の人達であったであろう人達が、悪事によって大金をせしめようと計画し、実際はその合間合間の雑談ばかりで進んでいくという話だ。
何故だか漂う悲哀さがたまらない物語だ。
「マル被警察24時」の方もとても面白く、良かった。
のほほんとした脱力ギャグ・・・と油断していると、不意に何ともいえないせつなさにやられる、というか。
まさかホルモン(警察犬)に泣かされるなんざ、泣かされるその瞬間までまったく予想だにしなかった・・・。
「G組のG」を読んで、これでようやく作者の真右衛門が間違いなく面白いということに確信が持てた。
正直今まではっきりとした確信は持ててなかった・・・持ててよかった。
そしてずっと探している「めもるは何もメモらない」の単行本は、もうきっと絶対おそらく、取り寄せるしかないんだろうなぁ、と思った。
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